85:御飯 母が炊く御飯は、よそより硬めである。祖母の御飯はもっと硬い。井村家は歯が丈夫なせいか? 祖母の家より我が家の御飯の方が少し軟らかいのは、歯の弱い父の嗜好に母が合わせていったからだろう。私の夫は御飯の硬さに無頓着なので、私は自分の好みで母と祖母の中間の硬さに炊いている。来客時だけ炊飯器の目盛り通りの水量にする。電気炊飯器のない1950年… トラックバック:0 コメント:0 2013年09月12日 続きを読むread more
39:京都 祖母父の家では、茶の間を『台所[だいどこ]』と呼び、台所は『走り』という。走りは、玄関から奥の庭まで続く『通り庭』の一部で、土間だから下駄を履いて調理する。うっかり食べ物を落とそうものなら、土にまみれて食べられなくなってしまう。祖母はつばの付いた大きな羽釜で毎日御飯を炊いていた。電気炊飯器のように水量の目盛りが書かれていないから、米の… トラックバック:0 コメント:0 2012年10月01日 続きを読むread more