テーマ:京都

44:階段タンス

 母が子供の頃は4人姉妹に階段タンスの引き出しを1本ずつ宛てがわれたと言う。階段の下の空間を利用した引き出しなので、前面が正方形である。引き出しの高さになる階段の蹴上げは、普通の家の2倍以上ある。幼児の私は這って上り下りせねばならない。下りるときは後ろ向きになる。前向きに下りられるようになっても、手すりにつかまりながら一段ごとに足をそろ…
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39:京都

 祖母父の家では、茶の間を『台所[だいどこ]』と呼び、台所は『走り』という。走りは、玄関から奥の庭まで続く『通り庭』の一部で、土間だから下駄を履いて調理する。うっかり食べ物を落とそうものなら、土にまみれて食べられなくなってしまう。祖母はつばの付いた大きな羽釜で毎日御飯を炊いていた。電気炊飯器のように水量の目盛りが書かれていないから、米の…
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38:姉妹

 大阪時代の2年間、私は京都の祖母父の家によく預けられた。年子の幼児を育てるのはたいへんだろうし、家事も現在と違って重労働だったから、私を祖母に預けて少しでも息抜きしたい気持ちは分かるが、頻繁に預け過ぎだ! 祖母父の家より我が家にいたいと自己主張することを知らなかった私は、「3つ寝たら帰っておいない」と母に言われると、寂しさに耐えながら…
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