127:詩

 国語の授業で他に覚えているのは、先生が私の詩を教室で読み上げ、褒めてくれてうれしかったこと。普段褒められるようなことをしない引っ込み思案の私だから。『あかちゃんのつめ』という題の詩で、隣の家の赤ちゃんが母親に爪を切ってもらっている様子を書いた。我が家の飼い犬のクロを肥溜めから救い出してくれた隣家は、私が小学校に入学した頃に転出した。替わって若夫婦が入居し、すぐに赤ちゃんが生まれた。赤ちゃんに興味津々の私は、近所の子供達を引き連れてよく隣家を訪問した。『あかちゃんのつめ』は私の処女作だが、これが私にとって生涯の最高傑作だったようで、以後私の作った詩を褒めた先生はいない。私は詩に対して苦手意識を持ち続けながら学校教育を終えた。

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