125:両立

 小野先生が普通のおばさんに見えて、ショックを受けたのは、3年生のとき。ゼロ歳の息女をおぶって、大きな荷物を持って、必死の形相で駅の構内を歩いている先生に出会った。彼女は妊娠のため、私達の担任を2年生までで降りていて、私は3年生に進級後彼女を一度も見掛けなかった。それが突然、髪を振り乱した彼女に遭遇してびっくりした。『先生』は、一段高い所から私達を見下ろし、いつも余裕の表情でいるというイメージを持っていた私は、育児に追われている近所のおばさん達と変わらない姿に幻滅を覚えてしまった。小野先生は育児と仕事の両立に頑張って一生懸命生きていたのに! 彼女の姿が20年後の自分と重なることにも、当時の私は思い及ばなかった。

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